育児は育自。とも言われるのは、忙しいときに「こっち来て〜!見てみて〜!」と呼ばれまり、なかなかお出かけの準備をしてくれなかったりと、大人の思い通りに進まないことの連続だからかなぁと思えるようになったこの頃です。この前なんて、「お出かけするよ!」と声をかけたときにかぎって「お茶飲みたい!」と言われては、「今〜!?」なんて大声で突っ込みたくなったほど。子どもは自由気ままでわんぱくで、そしてすごく可愛い。大切で愛おしい、かけがえのない宝物です。
そんな子育ての道しるべにしている本を3冊ご紹介します。
子どもへのまなざし/佐々木正美
子どもにとっての乳幼児期は、人間の基礎をつくるもっとも重要な時期です。児童精神科医の著者が、臨床経験をふまえて乳幼児期の育児の大切さを語る、育児に関わる人の必読書です。 Amazon.co.jp
正解がない子育てで一番大切なことを教えてくれる一冊です。子どもの欲求を過保護に聞いてあげる、例えば抱っこしてあげる、食べたいご飯をつくってあげるように。子どもの心を満たしてあげれば、自然と子どもが"いい子"になるというのが佐々木さんのアドバイス。ここでの"いい子"は親の言うことを素直に聞くとか、嫌いなものを何でも食べるとかではありません。親に愛されてることを実感し、その子らしい子どもに成長すること。優しい語り口だからこそ心にスッとしみ込んで、しっかり子どもに寄り添いたいと思えます。
子育てハッピーアドバイス/明橋大ニ
「初めての育児、どう育てるのが正解かわかりません…」 「こんなはずじゃ…、うちの子は、どうしたらいい子になるの?」 「子育て情報が多すぎて、何を選んだらいいのでしょう」
そんなママやパパの悩みが、スーッと消えていく育児マンガの決定版、それが『子育てハッピーアドバイス』です。 Amazon.co.jp
子育てあるあるの具体的な対処例が、オールカラーのマンガ形式でまとめられています。忙しい毎日だから、とにかくマンガ形式は読みやすくてありがたい・・・! マンガを描かれてる太田知子さんのイラストは可愛らしく、読んでいるだけで癒やされるし、自分の子どもたちだったら?とより想像しやすいです。とくに子育てハッピーアドバイスシリーズに、「HSCの子育てハッピーアドバイス」があるのがお気に入り。HSP気質な親から産まれた子どもがHSC(Highly Sensitive Child;ひといちばい敏感な子ども)になるとは限らないけれど、ちょっと繊細さがある長子のために購入しました。本書を読めば、たとえどんな子どもだったとして、育児のヒントがもらえるはずです。
嫌われる勇気/岸見一郎・古賀史建
本書では平易かつドラマチックにアドラーの教えを伝えるため、 哲学者と青年の対話篇形式によってその思想を解き明かしていきます。 著者は日本におけるアドラー心理学の第一人者(日本アドラー心理学会顧問)で、アドラーの著作も多数翻訳している岸見一郎氏と、 臨場感あふれるインタビュー原稿を得意とするライターの古賀史健氏。 対人関係に悩み、人生に悩むすべての人に贈る、「まったくあたらしい古典」です。 Amazon.co.jp
3冊目は子育て本ではなく、いわゆる哲学書から。母親になって初めて、産み育てた子どもを自分の所有物のように思ってしまう気持ちが分かったものとして、"育自"の道しるべにしている本です。「他人は制御できない」「制御できるのは自分の感情だけ」など、当たり前だけど、当たり前ではないことを学べます。どうしたって大人のほうが力や言葉が強くて、子どもを言いなりにしてしまいがちだから、自他分離しなきゃなあと思うのです。自分は自分、子どもは子どもと分けて、お互いの意見を尊重していく。そうすれば大人も子どももみんな幸せハッピーにならないかな?なんて、幸せになる勇気ももらえます。
道しるべをつくっておけば、「頑張らなきゃ!」の、肩の力を抜きつつ育児ができるかもしれません。わたしがそうだったし、どの本を読んでも、ぜんぶカンペキにしなくていいんだよと言ってくれているから。もちろん育児本を読むだけで、魔法のように育児がすごく楽になったり、すべて思い描いたとおりの生活ができたりはしないけれど、子どもの目線に立ちたいと思える本ばかりです。
さあ、今日も頑張ろう!
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