小さな箱庭Diary

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【セトリレポ】エル・アイ・ビー展@夢の森展示ホール【LIVE(in the)BRAIN】

本記事はハグルマルマさん(@haguruma_usg)企画の「LIVE(in the)BRAIN」にもとづき、UNISON SQUARE GARDENの存在しないライブのセットリストを妄想したものです。そのため、記事タイトル・内容にはたくさんの妄想が含まれますことご了承ください。

企画の内容は「文章企画「LIVE(in the)BRAIN」3/1より開催!」をご参照ください。




――セットリストを公開するから物好きは来い。と言われたら行くしかない! ということで、エル・アイ・ビー展@夢の森展示ホールに行ってきました。

エル・アイ・ビー展は、これまでに存在しないライブのセットリストを公開するという趣旨のもと、UNISON SQUARE GARDENの頭の中にあるライブを楽しむものです。エル・アイ・ビーは、LIVE(in the)BRAIN――その名のとおり、脳内ライブの頭文字だそう。

物好きのための、UMECITY限定の展示会ということもあり、土曜日でもかなりスムーズに見てまわることができました。はじめは「2時間入れ替え制なんてゆっくり見れないかも」と心配していたけれど、2時間あればたっぷりじっくりセットリストを堪能することができます。

もちろん展示会前に「セットリスト」の意味を調べてはいたものの、お三方のセットリストには脱帽するばかり。一般的なイメージの、立て黒板にセットリストが書いてあるものから(隅っこに画伯作と思われるしょくぱんくんがありました)、某グッズに似たクリアファイルにセットリストが書いてあるものまで。

宇宙を連想させる太陽系の惑星図をセットリストに見立てたものや、ホテルのメモ帳に書いたもの、イカが並んだイラストコーナーもあって、驚きと感動がとまりません。

13個あるセトリのうちとくに面白かったのは、真っ白いセトリ。パッと見ると何も書いていないように見えるのですが、パネルの下から光が投射されると、七色の文字で書かれたセットリストが浮かび上がる――そんな粋な仕掛けをみれば、思わず涙がこみ上げてしまいます。

UNISON SQUARE GARDENのライブからあふれたセットリストを見せてくれるなんて、どうしてこんなにも太っ腹なのでしょう。しかもホール内は写真撮影禁止だったものの、一部QRコードでのセトリ読みとりスポットが……! 

さらに太っ腹なことにSNSでの拡散OKなセトリがこちら▽

9thアルバム「Ninth Peel」の発売にちなんだのだろう、アルバムのラストトラックだけで構成されたセットリストです。「ラストトラック」と聞くと、コースディナーの〆を想像します。例えるならラーメンのような、お茶漬けのような、アイスクリームのような。

またもう一度ライブが見たい、ライブを味わいたいと思わせる最後の1曲だけを集めたセトリは、まるでホテルで味わうアフタヌーンティーのように感じました。3段のケーキセットに散りばめられた甘美なスイーツと、その周りにそっと添えられたサンドウィッチやスコーンたち。セットリストを見ているだけで、頭の中には「絵の具」が鳴りはじめます。

あのSEが脳内に鳴ると、どうしたってわくわくしてしまうもの。

1曲めの「Cheap Cheap Endroll」はいつにも増してハイテンポで奏でられ、「シャンデリア・ワルツ」からの「セク×カラ×シソンズール」で会場の温度がワッと盛り上がる。1日のおわりに近づく「23:25」が「プログラムcontinuted」へとシームレスに繋がっていく――どこかのホールに響き渡っている幻のライブが、いままさに目の前で繰り広げられているような心持ちになるほど。

産まれて初めて生音を聞いた「流星行路」で魅了されたかと思えば、畳み掛けるように紡がれた「シュプレヒコール」のアカペラと「黄昏インザスパイ」で涙腺が崩壊するのでしょう。今日が辛くてもまた明日へと歩いていこうと、心が奮い立つのを感じます。

セットリストには書かれていないけれど、ドラムソロ〜セッション〜が「Catch up, latency」を爽やかに彩り、見えない風が頰を撫でます。もしかしたらりんごだって落ちるかも――まぶしいくらいのトランペットから始まる「君の瞳に恋してない」では、腕をもげそうなほどぶん回してしまうこと間違いありません。

幕間が一転、照明の明かりがしぼられたステージ上で「クローバー」が奏でられると、会場のあちらこちらからすすり泣きが聞こえました。けれど、すぐに会場の照明は七色に照らされ、ステージ背面に降りてきたUNISON SQUARE GARDENのロゴと共に「箱庭ロック・ショー」が始まるので、涙を拭ったり感傷に浸ったりしている間はないのでしょう。

「さわれない歌」からの「101回目のプロローグ」は妄想だってなんだっていいから何度だって聴きたい! と思ってしまう2曲です。先日、「プログラム15th」のライブDVDを見てからというもの、「さわれない歌」中毒になってしまったわたしにはご褒美でしたし、なにより「はじまりだよ」と歌いながら「バイバイッ!」と手を振るお三方が大好きです。

そして会場満場一致の大拍手のあと、1時間15分に満たないライブでもオカワリを用意してくれているのがUNISON SQUARE GARDEN。カラッカラに乾いた喉を、「シュガーソングとビターステップ」、「フレーズボトル・バイバイ」が勢いよく潤してくれるようでした。アンコールがあるとやっぱり嬉しいなぁ。

――などと、こうしてセットリストの文字だけで音楽が楽しめるのは、UNISON SQUARE GARDENの音楽をなんども聞いているからで、それだけお三方がたくさんのライブを開催してくれているのだろうと胸がいっぱいになりました。まさにセットリストは多幸な読後感につつまれるショートストーリなのだと思います。

会場ではたっぷりたくさんの物語を味わったあとすぐに物販があり、「もう一度味わいたいセットリストリスト」を作るための、持っていないCDやアルバム・DVDを購入することができます。会場購入特典としてLIBメモパッドがもらえるので、これからもいつでもどこでもセットリストを妄想できそう。

会場を出る間際、これがファンタジーであることを示すようにBGMが流れていたのが印象的だった、エル・アイ・ビー展でした!





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文章の構成は自由です。というハグルマルマさんのお言葉に甘え、好き勝手に妄想を繰り広げさせていただきました。わたしがお題としていただいたのは、文中に出した「アルバムのラストトラック限定ライブ」です。

まずアルバムのラストトラックって……? と調べるところから始まり、どのアルバムをアルバムとしてみなすのか、全部アンコールみたいなものなのにどうやってセットリストを作ろう? など、四苦八苦しました。

曲はすでに決まっているなかでセットリストを組み立てるのは難しくもあり、パズルのピースを埋めていくように楽しくもありました。気づけば夢中になってiPhoneにプレイリストを作り、あーでもないこーでもないと夜な夜な試行錯誤したものです。

結局、世に出ているアルバムはぜんぶUNISON SQUARE GARDENのアルバムだということにして、配信限定アルバムと、トリビュートアルバムからも選曲しました。Bee-Side Sea-Sideは各ディスクからそれぞれラストトラックとしています。

ラストトラック限定だからこそ「101回目のプロローグ」を締めの1曲に、その真逆の「Cheap Cheap Endroll」を始まりの1曲目にしたのはもちろん、前ツアーkaleido proud fiestaのセットリストを参考にさせていただいています。お三方ならニヤリと笑ってやりそうな曲順かもと。

ギターとベースとドラムでジャカジャカするラストオブラスト曲(プログラムcontinuted、Catch up, latency)を幕間に、聞いていて心地よい曲順を意識したつもりで、とくにお気に入りは、プログラムcontinutedからの流星行路です。フルカラーなプログラムが続いていく先に、遠くまでその先にある旅路が続くのでしょう。

あとは3曲目には3月「セク×カラ×シソンズール」、11曲目には11月「クローバ」と数字つながりにしたりと、小遊びもしたセットリストとなりました。ちなみに「シュガーソングとビターステップ」とまだ見ぬ「フレーズボトル・バイバイ」は、シュガーとボトルから飲み物枠としてアンコール採用がすぐに決まったという。

企画に参加させていただくのは初めてということで、清水の舞台ならぬガーデンシアターの舞台から飛び降りる心持ちです。(ただし、ガーデンシアターの舞台に上がっている時点で、もう清水の舞台なんてものは飛び越えているのですが)

こうした機会がなければ、いつもお気に入りのアルバムばかり聞いてしまうので、改めていろんな時代のUNISON SQUARE GARDENの曲に出会うことができ、とても楽しいひとときでした。どのアルバムのどのラストトラックも「いい曲だなぁ」とうなづきながら、夢のようなライブを味わったものです。

素敵な企画を立案くださったハグルマルマさんに感謝をこめて。2023年もUNISON SQUARE GARDENの音楽をたっぷり味わえることを楽しみにしています。