小さな箱庭Diary

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【ライブレポ】kaleido proud fiesta | 東京ガーデンシアター

先日、kaleido proudo fiestaのおまけ公演となる「fiesta in chaos」のさらにおまけ公演が発表され、Twitterが大いに盛り上がりました。fiesta in chaosについても語りたい! のですが、まずは初めて参戦したシングルツアー「kaleido proud fiesta」についてレポートしたいと思います。

本ツアーでは、9月27日(火)に開催された東京公演(東京ガーデンシアター)に参加しました。

セットリスト

[アンコール]

感想

大号泣した演出からスタートした一瞬の90分

UNISONを好きになってから初めて参戦したのは、忘れもしない、マカエンとの対バンライブだったfun time holiday 8。今回は、UNISON SQUARE GARDENだけを余すことなく味わえるだろう90分のライブということで、楽しみなあまり家を出たときから心臓はばくばくです。

▼fun time holiday 8のレポはこちら

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初めてのシングルツアー。初めての東京ガーデンシアター。ショッピングモールの近くにあるホールということで、会場のどこに何があるやらだったのですが、大勢のスタッフさんが親切に誘導してくださり、迷うことなく会場入りできました。

席は3階第1バルコニー最後尾列――と、チケットを見たときは「ちょっと見づらいかも」と思っていたものの、着席してみると、これが意外と近いのです。ガーデンシアターの構造がそうなっているのか、客席からステージはかなり近くに感じました。

直前までライブに行けるかどうか分からなかったため、隣の、同行予定だった主人の座席が空っぽなのがちょっぴりさみしいけれど、「これは暴れやすいぞ!」と鼻息荒く開演を待ちます。

緊張はピークに達し、会場入りしてからトイレに3回は通いつめているうち、会場の照明が落とされました。

登場SE:絵の具

緊張しすぎて、イズミカワソラさんの「絵の具(r-r ver.)」が流れたときは、あまり記憶がありません……。大きな影のようなものを見て、「あれ? なんでお三方の姿がよく見えないんだろう」なんてトンチンカンなことを思っていたのも仕方ないでしょう。

あとから調べて分かったのは、ステージに紗幕(しゃまく)と呼ばれる幕が張られ、白い霧のような演出がなされていた――ということです。

harmonized finale

ピアノの切なげなメロディが始まり、続いてお腹の底に響いてくるドラムとベースの音。紗幕の後ろから斎藤さんの透き通った声が聞こえた瞬間、

ゔぁああ〜〜〜!」

声にならない声で、叫びました。

お三方だ。UNISON SQUARE GARDENだ。この会場に、この場所でお三方がライブをしている――ずっとずっとライブを待ち望んでいた気持ちが溢れて、嗚咽するほど大号泣。マスクをしているから、呼吸困難になりそうなほどです。

お三方の姿が見えないぶん、曲が心に響いてくる。劇場版タイバニの主題歌でもあるharmonized finaleは、その物語の終わりでもあるし始まりでもあるのだと、涙なしでは聞くことができません。

「ずっと続けばいいな」もうっっ、ほんと、そのとおり!! 

1曲目からライブが終わってほしくないと願ってしまう。そんなことがあるのだと、UNISON SQUARE GARDENに出会って初めて知った90分の幕開けです。

箱庭ロック・ショー

軽快なシンバルとともに斎藤さんが「ようこそっ!」と一言、紗幕が上がります。ここでようやく、お三方のお姿がはっきりと見えて再び涙。いつも画面越しでしか見れないお三方を視認できる喜びを噛みしめました。

それと同時に「新世界が描けるなら」と、終わりがあれば始まりがあるだろうと言わんばかりのロックに、少しずつ身体がうずうずし始めます。幸いにも、最後尾。後ろの人に気を使うことなく右手を挙げてみたら楽しくてしょうがない。頭のネジが一本切れたみたいに、UNISONの世界にのめり込んだのを今でも覚えています。

シャンデリア・ワルツ

新世界はどんな世界? に答えるような「世界はファンシー」は治安の悪いUNISON節全快だし、そこからのアップテンポなシャンデリア・ワルツにますますテンションはぶち上がります。

斎藤さんの声に呼応して、リズム隊のコーラスに呼応して、会場全体が揺れる。あの「la la la」を聞くと、どうしたって自然に身体が踊ってしまいます。各々自由に楽しんでもいいのがUNISON SQUARE GARDENのライブだからこそ、あの会場の熱気や一体感が生まれるのかもしれません。

それにしても、シャンデリア・ワルツからの「CAPACITY超える」は、こちらのCAPACITYを越えていくもので、4曲目にしてすでに汗びっしょりに。

Silent Libre Mirage

ライブに無我夢中になるあまりステージをよく見れなかったのが大後悔の1曲。なんと言っても貴雄さんのタンバリン曲です……! Youtubeで見る限り生タンバリンのようでしたし、貴雄さんのタンバリンからしか得られないものがあったのに――と悔やまれます。

けれど、音だけで十二分に魅了されるのがUNISON SQUARE GARDEN。軽快で明るい未来が輝くようなSilent Libre Mirageに、もうすっかり涙は消えました。

いまさら調べてみたところ、本曲は都立高校の弱小男子水泳部を描いたドラマ「男水!」とタイアップしていたとのこと。(UNISON SQUARE GARDEN ドラマ『男水!』主題歌に新曲「Silent Libre Mirage」を書下ろし提供

どうりで爽やかな青春の香りを感じ、心が沸き立ったのだなと頷いてしまう、アルバムMMMからの1曲でした。

fake town baby

「Own Civilization(nano-mile met) 」で場が一転。薄暗い照明の中で始まった治安悪めなセクションは、ジェットコースターに乗せられる一歩手前のような一抹の不安を感じるほどカッコいい!の一言につきます。

「Own Civilization(nano-mile met) 」からのシームレスな「ラディアルナイトチェイサー」からの「fake town baby」では、斎藤さんが歌う治安の悪い言葉遣いはもちろん、貴雄さんの手が8本に見えるドラムテクニックや、田淵さんの高速に動き回るベースをしみじみ味わいました。

fake town baby」の、地の底を這うような斎藤さんのギターに重なる「baby」の発音が大好きです。ライブで聞けて嬉しかったなぁ。

5分後のスターダスト

心情を上下に揺さぶってくるセトリは、刹那の幕間に。ステージが暗転がしている一瞬、お三方が休憩されているのを見れるのも、ライブの醍醐味だと思いながら、中盤のバラードセクションへ。ギターのイントロから、ふわっと照明が淡くなった「5分後のスターダスト」。

席位置がちょうど良かったのか東京ガーデンシアターの構造がそうなっているのか、斎藤さんの歌声がバルコニーまでしっかりと届きます。その歌声&ギターと、ベースとドラムのバランスが絶妙で、全方向から音が聞こえるような。まるで、金木犀が目の前にぶわりと舞い広がるような1曲でした。

ワールドワイド・スーパーガール

秋の金木犀から季節が巡っていく「弥生町ロンリープラネット」の、色鮮やかさをしみじみ感じているうちに、恒例のセッションタイム。ワールドワイド・スーパーガールのイントロに合わせて、斎藤さんのギターと、貴雄さんのドラムの掛け合いが始まります。

斎藤さんのイントロのフレーズが、素人目線としては指がつるんじゃないか!?と心配になるほど続きます。身体の中にメトロノームが埋め込まれているように、貴雄さんのドラムとの呼吸がぴったりなのが凄かった……。

このとき、セッションに参加しなかった田淵さんが、自由気ままに踊ったりはしゃいだりされていたのに思わずニコニコ。流石に表情までは分からないものの、3Fバルコニーからも、いつも通り楽しそうなお姿を視認できました。

サンポサキマイライフ

シングルkaleido proudo fiestaのB面、「ナノサイズスカイウォーク」の軽快なリズムでルンルンな気分になったあと、斎藤さんの「サンポサキマイライフ!」のタイトルコールが……! 会場の興奮がいっそうドッと高まったのを感じます。

イントロの「ハイッ!」のかけ声を聞いて、飛び跳ねちゃ駄目だというのが無理だというもの。ハイパースクワットで呼応しましたが、産まれたての子鹿のように足がぷるぷるしてしまいました。

90分のライブも終盤に差し掛かり腕はもげそうな勢いですが、サンポサキマイライフはそれを越してテンションブチ上がる曲です。

kaleido proud fiesta

オリオンをなぞる」からの「kaleido proudo fiesta」なんて、もう大団円の他ないでしょう。タイバニから1曲は選曲されるだろうと思っていたうちの1曲がharmonized finaleだったから、もう1曲はタイバニとUNISONのスタートでもある「オリオンをなぞる」なのかもしれません。

それに続く「kaleido proudo fiesta」は、感無量の一言……。お三方の後ろに降りてきた「UNISON SQUARE GARDEN」の文字がきらきらまぶしくて、思わずうるっとしてしまうほど。

「きれい過ぎて忘れられないような ような 景色になる」もうっっ、ほんと、そのとおり!!

ここから再始動するんだ。UNISONはまた新しい未来に向かって行く。そんな印象を感じて、自然と「ありがとう」という気持ちでいっぱいになりました。

to the CIDER ROAD

to the CIDER ROADのイントロが流れた瞬間、左斜め方向にいたお姉さんが「キター!」と言うように、高らかに両手を挙げられたのが印象深いスタート。わたしもうんうんと頷いて、右腕を真上にあげます。

なんと言ってもサイダロは、わたしの大好きなアルバムの代表曲なので、ライブの生音ににやにやが止まりません。ふたたび幕が開くようなイントロのドキドキ感から、サビの「もう迷わないで」の一言。お腹の底から元気・やる気がみるみる出てくる1曲です。

ところでサイダロに畳み掛けるような「10% roll, 10% romance」、お三方も休むつもりはないし、参戦者にも決して休ませないバッチバッチのセトリだなと笑ってしまいました。

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休憩してる場合じゃないアンコール

ノンストップで続いた嵐のようなステージが暗くなると、すっかり放心状態に。座席に座った瞬間、腕も足も身体中がギシギシと軋んでいるのを感じます。しかし、休憩している場合ではありません。無性に、休憩している場合じゃない、と思いました。

UNISONはこんなにも素敵なフルカラーなライブを見せてくれる。じゃあ、わたしは? お三方からすると「楽しいからライブをやる」だろうけれど、少しでもそれに感謝を伝えたい。「ありがとうーー!」と大声で伝えたい。

ほんの少しだけ休憩した後、まだほとんどの人が座っている会場の中、立ち上がりました。渾身の力を込めて、アンコールの拍手を送ります。一観客のわたしにできるのは、拍手に感謝を込めることだけだから――というのもあったし、拍手をしていないと、こんこんと湧き上がるものを抑えられそうにありませんでした。

Cheap Cheap Endroll

会場中に響きだした拍手に応えるように、斎藤さんと田淵さんがステージ上に。なかなか貴雄さんが出てこないと思ったら(まさかのアンドロメダとかやる!?などと、とっ散らかったことを思う)、ほぼイントロと同時にドラムにスライディングして叩き始めます。

!?!?!?!? と目が白黒。なんともアンコールの1曲目から魅せてくれるのがUNISON SQUARE GARDEN――とにやけました。貴雄さんのスライディングも超スピードだったら、Cheap Cheapもいつもの5割増しのスピードじゃないかと思うほど超ハイスピード。サビで腕が追いつきません……。

前のめりになりながらEndrollの幕開けを喜びました。

場違いハミングバード

何度いつだって聞くと踊り狂ってしまう「シュガーソングとビターステップ」で踊り狂えば、とうとうライブも「ラストッッ!」へ。「場違いハミングバード」は、UNISONの治安の悪さとポップさが合わさったような1曲だと思っていて、Aメロ・Bメロからサビの緩急がめちゃくちゃに楽しい…

「帰れるおうちがあるから」「今日のところはこれぐらい 外しちゃおうかな」と、おしまいを告げるような言葉を添えながら、最後の最後までめちゃくちゃに楽しませてくれます。

相変わらず難解な歌詞を歌いながらギターをかき鳴らす斎藤さん、超絶技巧のベースを繰り広げながら歌いステージを駆け回る田淵さん、いつだって楽しそうに手数のあるドラミングをしながら曲を彩っている貴雄さん。

そんなお三方に精一杯の拍手を送った、ほんとうにあっという間の90分でした……!

まとめ

初めて参戦したUNISON SQUARE GARDENのシングルツアー。一言でまとめるとしたら、「最高だった!」です。終演後は半ば放心状態のまま電車に乗り、「最高だった……最高だった。UNISON SQUARE GARDENに出会えてよかった。ライブに来れてよかった」とずっと思っていたほど。

当日、Twitterでもこうつぶやいています。

胸の端から端まで感謝の気持ちと興奮と感動でいっぱいだったのが伝わるでしょうか。わたしの胸の中を晒してお見せしたいくらい、言葉に言い尽くせない最高なライブが東京ガーデンシアターであったのです。

史上最重要なセトリを、最初から最後まで全力で追いかけ、はしゃぎ、めいいっぱい楽しみました。公演中はもちろん、終演後もずっとずっと最高な気持ちが続いていく。未来へと、また明日へとわたしも前を向いていこうと思えた、お三方に支えられるようなライブでした。……翌日・翌々日は全身強い疲労感に襲われながらも、ライブの余韻を思い出していたものです。

これからもバッチバッチのライブに参戦するために、アラサーお三方に負けないような体力をつけなければなりません。埃をかぶっていたリングフィットアドベンチャーを引っ張り出して、苦手な運動を頑張りたいと思います……!