これまで、ロックやバンドという世界には疎かった私。そんな私が半年前、突然虜になったのは、「UNISON SQUARE GARDEN」というスリーピースロックバンドです。
きっかけはYoutubeの公式MV「リニアブルーを聴きながら」を見たこと。これまで、「リニアブルーを聴きながら」や「オリオンをなぞる」と言った、タイアップの曲を聞いたことはあったものの、MVを見たことは初めてで、「こんなに楽しそうに演奏する人がいるんだ!」とすぐに魅了されてしまいました。
好きになると全てを知りたくなるもので、「他の曲も聞いてみたいな」とアルバムを調べたのですが、どれがおすすめなのかイマイチ分かりません……。結局、一度にほぼ全てのアルバムを入手したため、「ファン目線のおすすめがもっと広まればいいのに」と感じたのです。
そこで、これからUNISON SQUARE GARDENの曲を聞いてみたいな、と思っている方にむけ、ファン目線でUNISON SQUARE GARDENのおすすめアルバムを3つ選んでみました。
ぜひ、ピンときたアルバムを視聴してみてください。
(※2022年5月現在、トリビュートアルバム・配信限定アルバムを除いた計12アルバムから選んでいます)
爽快なロックナンバー「CIDER ROAD」
CIDER ROAD [ UNISON SQUARE GARDEN ] 価格:2,862円 |
2013年2月6日(水)に発売された4作目となるアルバム。シングル表題曲「流星のスコール」と「リニアブルーを聴きながら」を含む全13曲が収録されています。週間シングルチャートではバンドで初めてとなるトップ10入りを果たしたほど、人気のアルバムです。
1曲目「to the CIDER ROAD」から駆け抜けるような爽快感が心を踊らせ、2曲目「ため息 shooting the MOON」まで間を置かず続けられるロックナンバーは、間違いなくぶち上がれます。
1曲目と2曲目の間には、本当に1秒の「無音」すらないのです。これまで、曲と曲の間に数秒の間が入っているアルバムしか聞いたことがなく、初めて「CIDER ROAD」を聞いたときは「え? 終わったのに始まった? どうなってるの!?」と驚いてしまいました。
ですが聞いているうちに、その流れるような曲展開・構成がバンドの持ち味でもあると気づいたのです。アップテンポのロックを響かせたと思えば、「光のどけき春の日に」のようなロックバラードに繋がっていくアルバムの構成は、まるで1冊の本を読んでいるみたい。作曲・作詞を担当するベースの田淵さんが各所で仰っている「読後感」という言葉も腑に落ちました。
1つ1つのアルバムに物語があるとするなら、「CIDER ROAD」は青春の一ページを彩るような、何度も繰り返し読みたくなる物語です。
シングル曲がまさかの0曲「DUGOUT ACCIDENT」
DUGOUT ACCIDENT (通常盤B) [ UNISON SQUARE GARDEN ] 価格:2,458円 |
2015年7月22日(水)に発売されたデビュー10周年の記念アルバム。シングル表題曲を含まない意欲作とされ、全16曲が収録されています。
「普通はアルバムにシングル曲が入ってくるだろう」という私の常識を破ってくるのが、UNISON SQUARE GARDEN。しかもこのアルバムには、オーケストラ編成で構成された曲「アンドロメダ」が1曲目に収録されています。静かなトーンから始まる曲には、ギターの音もベースの音もドラムの音もありません。けれど、これまでバンドメンバーが歩いてきた歴史を感じられるようで、ぐっと胸に響くものがありました。
2曲目から繰り出されるロックナンバーも、どの曲もシングル表題ではないことが信じられないくらい濃密な曲ばかり。
特に3曲目に収録されている「徹頭徹尾夜な夜なドライブ」は、一度聞いたら忘れられない強烈なロックミュージックです。もともと、ファン会員限定のライブでしか披露されていなかったそうなのですが、それも頷けるほど、無我夢中になって踊ってしまいたくなる曲です。また、そんな曲をアルバムに収録するという、新規ファンへの太っ腹さと面白さを感じました。
自由に音楽を楽しんじゃえよ。そんなUNISON SQUARE GARDENの声が聞こえてくるようなロックに満ち溢れたアルバムです。
バンドの原点「UNISON SQUARE GARDEN」
CD/UNISON SQUARE GARDEN/UNISON SQUARE GARDEN/TFCC-86296 価格:2,263円 |
2009年4月15日(水)に発売されたメジャー1枚目となるアルバム。シングル表題曲「センチメンタルピリオド」と「マスターボリューム」を含む全11曲が収録されています。
全11曲と通しで聞いても約50分とリピートしやすいコンパクトな構成ながら、「センチメンタルピリオド」や「WINDOW開ける」など、魅力的な楽曲を味わうことができます。まさに原点にして頂点。という言葉が浮かんでくるほど、UNISON SQUARE GARDENの魅力がギュッと詰まっていました。
それを彩るのが、ギターボーカル斎藤宏介さんの尖ったハスキーボイス。いまの透明感のあるスーパーハイトーンボイスに至るまで、大変な苦労・努力があったのは重々承知の上で書くと、「尖った声もかっこいい!」の一言です。鋭いロックさが前面にあり、『おれたちの歌を聞け!』という強いメッセージを感じました。
また、アルバム6曲目に収録されている「MR.アンディー -party style-」のMVはYoutubeでも見れるので必見です。独特のレトロな世界観はもちろん、ドラム担当の鈴木さんがスティックではなく、マレット(スティックの先に柔らかい球体がついたもの)を使っていること。ロックはただデカイ音を鳴らすだけじゃないという、バンドの演奏手法の幅広さに気付かされるアルバムです。
まとめ
今回は、わたしが推したい3つのアルバムを選んでみました。
まだまだUNISON SQUARE GARDENの魅力については語りきれませんが、どのアルバムを聞こうか迷ってる方に、少しでも参考になれば幸いです。